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イノシシってどんな生き物?

イノシシといえば、いまや獣害の代名詞。農作物の収穫期を狙ったように田畑に出没しては、私たちに大変な損害を与えています。さて、私たちはイノシシは知っていますがその生態や能力となると…?
ここでは、イノシシとはどんな生き物なのか、あらためて分析してみたいと思います。

イノシシの繁殖と寿命

イノシシの繁殖

イノシシは1回に最大約7頭、平均で4〜5頭産みます。
妊娠期間は120日前後と短く、条件が良ければ春と秋の年2回出産する場合もあるといいます。

イノシシの寿命

イノシシの寿命は短く最長でも10年程度です。
その半数以上のイノシシが生後1年未満で死亡してしまうといいます。

イノシシの運動能力

イノシシの跳躍

イノシシは食べ物を得るために、わざわざ助走をつけて跳ぶことはありません。1m20cmくらいまでの高さなら、助走なしで飛び越えることができます。地面から20cmくらいの高さなら、地面を掘らずに下をくぐり抜けることができます。

イノシシの跳躍

成獣のイノシシは60kg程度の重さを鼻で持ち上げます。

イノシシの五感

イノシシの視覚は弱いですが何でもまず”鼻”で掘り、匂いを嗅ぎ、動かしその後目で確認するといった”臭覚”の持ち主です。

イノシシの食性

イノシシは基本的に雑食性で何でも食べます。
特にイモ類、木の実、タケノコ、ミミズ、へびなどを食べますが、中には稲などを好むイノシシもいるようです。
(近年は家庭の残飯をあさったりしており、イノシシが人里に出没する要因のひとつとなっています)

イノシシの生息場所

イノシシは山間部の谷沿い、沢沿いに田畑が入りこみ、落葉樹、常緑広葉樹が茂った里山一帯に生息しています。
近年は水田耕作放棄地なども絶好の生息場所となっているようです。

イノシシの行動

イノシシの行動範囲

イノシシは本来は昼行性ですが、人の影響で夜行性となり、移動と定着を繰り返します。イノシシが安全なエサ場と決めたらその500m以内にとどまります。一晩に2〜3km移動採食し、交尾期にはオスはメスを求めてその10倍以上行動します。

イノシシの通路

イノシシの通り道は渓流、山間の小道など一定しています。しかも笹ヤブには常に通路があり、山すその耕地に通じています。
イノシシは体のダニを除くため、沼地など湿地帯に出没します。

イノシシの性格

イノシシの子(ウリボウ)は親に比べて警戒心も弱く、好奇心が強い性格です。先に子が畑に入り、その後親が侵入しますが逃げるときはその順番が逆になります。
イノシシはエサ場を決めたら、エサがなくなるまで徹底的に食べつくします。障害物があれば、慎重に探索行動し安全とわかれば鼻でこじ開けるか、体当たりして突破しようとします。

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